私の趣味はラン栽培。
私は蘭栽培が趣味であります。
かれこれ趣味歴は30年近くになると思います。
小さいながら庭の空きスペースに温室も設置する入れ込みようですが、
まあ家族の理解があってのこと、ことさら家内には感謝いたしております。
はじめた頃は専ら洋蘭でしたが、ここ10年近くは東洋蘭に移り変わりました。
そんな中でもフウランにはことさら興味が出てきてしまいました。
フウランは初夏のころに可憐な小さな花を開きます。
これが夕刻よりとても雅な香りを放ちます。
ご近所の方が「何の香ですか?」と覗き込むほどです。
この「フウラン」は「風蘭」と書きまして、字のごとく風通りの良い場所が好みです。
この蘭の面白いのは花だけでなくその容姿に特別な付加価値が着くという点でしょう。
形の変わった品種や柄の入った品種は「富貴蘭」と呼ばれて、その希少価値にはランクまで付いていて高価な植物と言われています。
それこそ景気の良い時代にはナン千万という値の付く品種もあったとか・・・。
いまでもヤフオクなどでは盛んに取引されていますので、検索してみると楽しめます。
10円でも値がつかないモノから一気に数十万まで入札が入る品種もあって、そんな値動きの攻防は見ているだけでワクワクしてきます。
そんなヤフオク市場にはプロの業者さんから全くのど素人までが入り乱れて参加していまして、その気があればだれでも出品できますし、落札もできます。
風蘭は栽培に手間がかかることで有名なのですが、他の植物と比べるとその成長ののったりしたペースは気の短い人には栽培は無理ではないかと思ったりします。
通常の管理では1年に葉が2枚しか増えないのですから、驚きの遅さですよね。
ただ上手に栽培すると子が生まれてくれます。
この子を更に上手に育てて成長させていけば、それこそヤフオクなどで販売も可能です。
そこがなんとも2重に楽しめる面白さがある訳で私が虜になってしまった理由でもあります。
つまり趣味が実益を生むような方程式が成り立つわけです。
興味のある方は是非とも安価な品種から栽培できるかどうか試されると良かろうと思います。
さてそんな私ですがこの風蘭の品種の中でことさらテコヅッた品種がありました。
それが「金牡丹」という品種です。
概ね10万~20万程度で取引されていますので、10万で仕入れて上手く育てれば、子供が10万で売れるという皮算用をはじいたわけですが、
そうそう簡単には行きませんでした。
最初に仕入れた「金牡丹」は10万円弱でしたが、すぐに天に召されました。
2本目は力が入って20万強で「金牡丹の縞」を購入!
僅か数週間で葉がポロポロと落ちてきてしまいました。
お~もうだめか・・・と思っていたところある販売店の方からアドバイスいただきました。
それが功を奏して、徐々に巻き返しいまでは立派に2本の子供をつけてくれるまでに・・・。
もう感謝感謝でした。